西オーストラリア州の基準容量価格案が36%急増:BESSへの影響を解説
WEMの2028/29年度に向けた基準予備容量価格(BRCP)案は491,700ドル/MW/年となり、昨年比36%の増加となりました。これは市場内の発電機や蓄電池に対する年間容量支払いの基準価格を設定するものです。単体で見ると、西オーストラリア市場を狙うバッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトにとって強い追い風となる指標です。
しかし、基準容量価格は価格決定の一部に過ぎません。予測される容量余剰により、実際に支払われる予備容量価格は422,372ドル/MW/年まで下がる可能性があります。
本記事では、36%の基準価格上昇の要因、AEMOの余剰ロジックによる14%下落の仕組み、そして今後参入を検討する開発者が考慮すべき点について解説します。
要約
- 基準容量価格案は36%上昇し491,700ドル/MW/年に。 6時間容量要件の導入、建設コストの上昇、10万ドル/MWの「固定資本費」が主な要因です。
- AEMOは2028/29年に495MWのピーク余剰を予測。 これにより価格は422,372ドル/MW/年まで下落し、実際の増加幅は17%に抑えられる見通しです。
- ERAの520ドル/kWh基準コストはCSIROの全国推計(301~377ドル/kWh)を大きく上回っています。この差から、BRCPはWA特有のコストプレミアムを加味しても一般的な建設コストを十分に補う水準であることが示唆されます。
- 200MWのバッテリーが10年間の固定価格契約を獲得すれば8447万ドルの容量収入を確保できます。マルチプライヤーが低下しても大きな下支えになりますが、固定価格を選ぶと送電アクセスの優先権や将来の価格上昇の恩恵は受けられません。
36万ドルから49万ドルへ:基準容量価格モデルの変化
基準予備容量価格(BRCP)は、200MW/1,200MWhのBESSの年間化コストを$/MW/年で表したものです。2028/29年度に向けて、ERAは491,700ドル/MW/年の基準価格を提案しています。
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