13 January 2025

オーストラリア:2025年NEM大規模蓄電池導入パイプラインレポート

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オーストラリア:2025年NEM大規模蓄電池導入パイプラインレポート

オーストラリアのNEM(全国電力市場)は、今後3年間で大規模な蓄電池導入が進みます。2027年末までに全国電力市場(NEM)で稼働可能な蓄電池プロジェクトは16.8GWにのぼります。これは、現在稼働中の2GWから、わずか3年で9倍に拡大することを意味します。

なぜこれほど蓄電池の導入が加速しているのでしょうか?そして、これまでのNEMの蓄電池と今後導入される新しい蓄電池はどのように異なるのでしょうか?

要約

  • NEMでは16.8GWの大規模蓄電池プロジェクトがパイプラインにあります。しかし、実際に2027年末までに稼働するのは12.5GWと予測しており、それでも2024年比で7倍の増加です。
  • 拡大を牽引するのはニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州で、石炭火力の廃止と、300MW超の大規模蓄電池の波が主因となっています。
  • 蓄電池の稼働時間が長くなっていることも特徴で、今後導入される容量の95%が2時間以上となり、平均稼働時間は2027年までに1.5時間から2.5時間へ伸びる見込みです。
  • パイプラインの3分の1が再生可能エネルギーと併設されており、経済的要因やCapacity Investment Scheme(CIS)などの政策が後押ししています。
  • パイプラインの主導は民間開発事業者で、全体の75%が政府契約なしで進められています。

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ハッタ氏がNEMの16GW蓄電池プロジェクトパイプラインを解説

パイプラインとは、NEMにおける蓄電池プロジェクトのデータベースです。これはオーストラリア電力市場運営者(AEMO)のGeneration Informationファイルやその他の情報源から取得しています。各プロジェクトには、プレスリリースや企業ウェブサイト、担当企業からの直接確認などに基づく商業運転開始予定日が設定されています。

予測値は、Modo Energyが実際に稼働すると見込む容量を示します。これはパイプライン内のプロジェクトの開発状況や、過去の遅延・中止などの傾向をもとにしています。

実際の導入量はパイプラインを下回る見込み…それでも3年でBESS容量は7倍に

パイプラインにあるBESS容量16.8GWのうち、実際に2027年末までに商業運転を開始するのは12.5GWと予測しています。それでも今後3年で7倍の蓄電池運用容量増加となります。

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