ERCOT市場見通しレポート - 2026年第1四半期
ERCOTの2027年ピーク需要は、2025年第4四半期の市場見通し以降、8GW減少しています。新たなバッチスタディプロセスにより、大規模負荷の系統連系に対する認定基準が引き上げられ、データセンターの成長はさらに先送りされる見込みです。一方で、2026年および2027年にかけて太陽光発電と蓄電池の導入が加速し、この2年間で41.5GWの新規稼働が見込まれており、供給は需要を上回り、短期的なプロジェクト収益率は圧縮される状況が続きます。
しかし、この余剰状態は長くは続きません。開発ペースの鈍化と需要増加が続くことで、需給バランスは徐々に逼迫します。全時間帯(ATC)の卸電力価格は2033年に約$128/MWhでピークを迎え、TB2スプレッドは$136,000/MW-年に到達した後、2040年代後半には$57,000まで落ち着く見通しです。
本記事では、Modo EnergyによるERCOTのファンダメンタル市場見通し(2049年まで)を、2026年第1四半期時点の内容で解説します。
エグゼクティブサマリー
2040年までにピーク需要は129GWに到達し、そのうち大規模負荷が25GWを占めます。設置容量は2040年までに約80%増加、2049年までに2倍以上となり、新設の多くを太陽光と蓄電池が占めます。 - 太陽光発電は2035年までに発電量の16%から27%へ拡大、一方で石炭は10%未満に減少。ガスは夕方・夜間を補う形で約38%を維持。蓄電池は容量・稼働時間の増加により夜間運用が拡大し、日々の価格変動を平坦化します。
- 卸価格は2033年に$128/MWh近くでピーク。再エネ導入はOBBBAによるIRA税額控除の期限(2026年7月以降着工分)で減速する一方、需要は急増。需給ギャップが予測期間で最も逼迫します。
- TB2スプレッドは2033年に$136,000/MW-年でピーク、2040年代後半に$57,000まで収束。ピーク時期は前回(2028年)より5年後ろ倒しとなり、需要・供給の最新タイミングを反映しています。
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