要約
- CfDアロケーションラウンド6(AR6)では、9.6GWの再生可能エネルギーに契約が付与され、そのうち最大1.4GWのバッテリー貯蔵が受賞プロジェクトに併設される見込みです。
- AR5での空白期間を経て、AR6で洋上風力発電が復活し、5.3GWが契約されました。その中にはOrstedのHornsea Four(2.4GW)が含まれ、これはCfD史上2番目に大きい契約です。
- AR4からAR6までの合計で、CfD支援の再生可能エネルギーに併設されるバッテリー容量は3.1GWに達し、運用中のプロジェクトが11倍に拡大する可能性があります。
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- CfDのルール変更が開発者にとってバッテリー併設を容易かつ魅力的にした理由。
- AR6でEDFエナジーリニューアブルズとØrstedがバッテリー併設をリードする理由。
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はじめに
契約差額制度(CfD)のアロケーションラウンド6(AR6)の結果は2024年9月3日に発表されました。合計で9.6GWの再生可能エネルギープロジェクトが契約を獲得しました。バッテリー自体は直接この制度に参加できませんが、1.4GWのバッテリー貯蔵容量が契約を獲得したサイトに併設される可能性があります。
英国のCfD制度は、低炭素の発電を支援するために設計された政府プログラムです。契約を獲得した発電事業者はストライクプライス(保証価格)を受け取るため、発電に対して一定の価格が保証されます。アロケーションラウンド4の結果記事で詳細に解説しています。
アロケーションラウンド4でのルールやガイダンスの変更により、バッテリー貯蔵システムの併設がより容易になりました。
AR5での空白から洋上風力が回復
AR6では合計9.6GWのプロジェクトが契約を獲得しました。AR5では、が、これは管理ストライクプライスが低すぎるという懸念によるものでした。AR6ではこの価格が引き上げられ、洋上風力プロジェクトが5.3GWの契約を獲得しました。




