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NEM BESS見通し 2026年第1四半期:大規模蓄電池のマーチャント投資ケース

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NEM BESS見通し 2026年第1四半期:大規模蓄電池のマーチャント投資ケース

ナショナル・エレクトリシティ・マーケット(NEM)における大規模蓄電池のマーチャント投資ケースは変化しています。

石炭火力発電の廃止が価格形成を再構築し、急速なバッテリー導入がスプレッドを圧縮し、蓄電資産間の競争を激化させています。FCAS収益は市場の飽和により減少し、収益構成はエネルギー裁定取引へとシフトしています。

現在のリターンは、より一層、放電時間と設置場所に依存するようになっています。バッテリー価格の低下と価格動向の変化により、4時間システムが蓄電池の新たな標準となりつつあります。同時に、限界損失係数(MLF)やネットワーク制約が実現収益に大きな影響を与えます。

本レポートでは、最新のNEM予測を用いて、2時間および4時間バッテリーのマーチャント投資ケースを、Central、High、Lowの各シナリオで評価しています。

エグゼクティブサマリー

  • 次の10年がマーチャントの機会を決定付ける。 2020年代後半から2030年代前半の石炭火力廃止によりエネルギースプレッドが拡大し、高いIRRが実現しますが、その後は蓄電池の普及でマージンが圧縮されます。
  • 4時間バッテリーが最も高いリターンをもたらす。 ほとんどの地域・シナリオで、4時間システムは2時間構成よりも高いIRRを達成しており、高いキャプチャーレートと競争力のある設備コストに支えられています。
  • エネルギー裁定取引が収益の柱。 周波数制御市場は成熟し、資産寿命を通じてエネルギースプレッドがマーチャント収益の主要な要因となっています。
  • 2030年代前半以降はリターンが圧縮。 蓄電容量の拡大によりスプレッドが縮小し、プロジェクト成果は放電時間・タイミング・地域により一層左右されます。
  • マーチャント収益だけがバッテリービジネスの構築方法ではない。 オフテイク契約、キャップ契約、ネットワークサポート契約を組み合わせることで、投資家はプロジェクト収益を向上させることができます。


主なモデリング前提

本レポートで示す内部収益率(IRR)は、以下の前提条件に基づいています。

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