CMP470 2026年7月アップデート:引き下げられたOTCF下限でも英国の採算割れBESSプロジェクトは淘汰される可能性
CMP470 2026年7月アップデート:引き下げられたOTCF下限でも英国の採算割れBESSプロジェクトは淘汰される可能性
CMP470は、グレートブリテンのGate 2系統接続待ち行列で場所を確保するための新たな料金案です。バッテリー開発会社Fieldが提案し、2026年7月14日に最終修正報告書としてOfgemに提出されました。この料金は「Oversubscribed Technologies Commitment Fee(OTCF)」と呼ばれています。
この料金の目的は、系統接続待ち行列におけるバッテリーエネルギー貯蔵の過剰供給を抑制することです。英国のGate 2バッテリー待ち行列は91GWで、2035年の「クリーンパワー2030」目標の29GWを大きく上回っています。現在、この料金が影響を与えるのは、目標の50%以上を超えているバッテリーのみです。
CMP470が4月に最初に提案された時、下限は£10k/MWに設定されていました。最終修正報告書では£3k/MWに引き下げられ、段階的に£25k/MWの上限まで上がる仕組みです。初期案では1つの方法のみ提案されていましたが、最新案ではOfgemが7つの選択肢から選ぶか、料金自体を廃止するか決めることになっています。
現在、待ち行列での場所確保にはほとんど費用がかかりませんが、OTCF導入で状況が変わります。本記事では、どのプロジェクトが最初に支払うのか、彼らの退出で£3k/MWの下限が維持されるのか、そして残るプロジェクトにかかる費用について解説します。
主なポイント
- CMP470は、開発者がGate 2接続待ち行列でバッテリープロジェクトの場所を確保するために支払う追加料金OTCFを導入します。
- 料金はプロジェクト容量1MWあたり£3kから開始し、最大£25k/MWまで上昇します(4月提案時の下限£10k/MWから引き下げ)。
- 大幅に過剰な待ち行列を解消するための措置です。英国Gate 2 BESS待ち行列は91GWで、クリーンパワー2030目標の29GWを大きく超えています。
- まず、ほとんどまたは全く保証金を支払っていないプロジェクトに課されます。
- £3k/MWの下限は、通常バッテリーが生涯で積む最大保証金(£2.7k/MW)の10%上です。£25k/MWの上限はその9倍で、待ち行列が解消されず下限が上昇し続ければ、資金調達できない事業者には大きな負担となります。
- 現在、待ち行列の約25GWは保証金未納です。これらが料金導入後に離脱すれば下限は£3k/MWで維持されますが、建設済みと待ち行列の合計が36GW未満にならない限り料金は継続します。
- Ofgemは2026年8月中旬までに8つの選択肢から決定し、料金は2027年7月から開始予定です。開発者は今からコスト計算に組み込む必要があります。
4月以降のCMP470の変更点
CMP470が最終修正報告書段階に到達した際、2つの変更がありました。1つ目は下限が£10k/MWから£3k/MWに引き下げられたことです。初期案ではその後£25k/MW上限まで段階的に引き上げる想定で、これは維持されています。
2つ目は、CMP470料金の構成にさらなる不確実性が生じたことです。Ofgemは当初案だけでなく8つの選択肢を検討しています。詳細は下表の通りです。
提示された選択肢に基づき、残る課題は上限到達・料金停止のタイミングや、併設プロジェクトの扱いなどです。ワーキンググループの推奨案WACM4では、£3k~£25k/MWの下限レンジが設定され、併設案件にも免除はありません。
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