CAISO予測 2026年4月:市場見通し
CAISOの価格スプレッドは、2025年の160ドル/MWhから2030年には240〜270ドル/MWhへ上昇すると予測されています。その後は減少に転じ、2050年には90〜100ドル/MWhで落ち着く見込みです。
短期的には、西部広域連系系統全体での需要増加により、ピーク時の価格が上昇する見通しです。
2030年代には、バッテリーが老朽化した天然ガス発電所に代わる調整力となります。州のカーボン目標達成に向けて風力・太陽光発電の導入が進み、卸電力価格は低下します。ただし、ピーク価格の下落が昼間価格よりも速く進むことで、長期的にはスプレッドが圧縮される可能性があります。
CAISOの拡張型デイアヘッド市場(EDAM)が2026年5月に稼働予定となっており、周辺のバランシングオーソリティ(BA)がカリフォルニア卸電力価格へより大きな影響を与えるようになります。
主なポイント
- データセンター(カリフォルニアで3.5GW)や製造業による需要増加で、WECC全体でピーク価格が上昇し、TB4スプレッドは2030年までに240〜270ドル/MWhへ。
- 2030年代にはバッテリーが老朽ガス発電所に取って代わり、洋上風力が夜間価格を下げることで、TB4スプレッドは2050年までに90〜100ドル/MWhへ低下。
- 太陽光発電はREC(再生可能エネルギークレジット)に基づく限界費用で入札し、CAISO全体で昼間の価格を押し下げます。この価格下限は2050年まで続く見込みです。
- ディアブロキャニオン原発(カリフォルニア最後の原子力施設)は3度目の運転延長を受け、2050年以降も稼働が継続される見込みです。
短期的には価格スプレッドが上昇、2030年代以降は縮小へ
トップ・ボトム4時間(TB4)電力価格スプレッドは、サザンカリフォルニア・エジソン(SCE)管内で2025年に平均160ドル/MWhでした。これはカリフォルニア全体のグリッドスケールバッテリーの70%が享受できる裁定機会のベンチマークです。
CAISOの価格変動は、ウクライナ・ロシア紛争による2022年の世界的な天然ガス価格高騰以前の平均水準に戻っています。同様に、ガス価格の下落により、終日平均(ATC)も昨年は35〜40ドル/MWhまで下落しました。
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