NEM改革最新情報:ネルソンレビュー以降のBESSの現状
2025年8月、Modo Energyはネルソンレビューの草案勧告とBESSへの影響について取り上げました。その後、最終報告書(2025年12月16日)が発表され、AEMOはNEM改革実施ロードマップのバージョン8(2026年5月)を公開しました。本記事では、BESSに最も関連するNEM改革の最新動向をまとめています。ネルソンレビューの勧告と、それと並行して進行中のNEM運用改革の両方を解説します。
これらのNEM改革は主に契約収入の確保を支援するものであり、マーケットメカニズム自体の大幅な見直しではありません。ネルソンレビューはNEMの現行「エネルギー専用市場モデル」の枠組み内での改革を選択しました。これは、BESSの収益が圧縮され続けていることや、BESSの導入が拡大している現状で特に重要です。資金調達はますます契約収入に依存しています。
要約
- 電力サービス参入メカニズム(ESEM)とマーケットメイキング義務(MMO)は現在設計段階にあります。2026年5月から18か月かけて、標準化契約の策定に向けたワーキンググループが始動しました。最初のESEM入札は2027年末頃の予定です。
- グリッドフォーミングBESSは2024年からシステム強化収入の対象となっています。2026年10月28日までにAEMOがこれらのサービスを自動化し、参入が容易になります。
- Project EnergyConnect第2段階は2026年10月に建設完了予定で、その後2027年にかけて段階的に容量が増加します。2026年9月の決済残差オークションで州間価格差のヘッジが可能です。
- 南オーストラリア州が最も恩恵を受けます。MMOは同州の限定的な契約市場に対応し、Project EnergyConnectは長年の接続ボトルネックを解消。累積価格変更により長期的な価格キャップ発動のトリガーも制限されます。
BESS開発者・運用者が注目すべきNEM改革
以下の表では、2026年5月以降に変更される内容を記載しています。すでに施行されている項目は「現行の仕組み」にまとめられています。





