バッテリーエネルギー貯蔵のウィークリー・レビュー記事の詳細やグラフをすべて追いかけていない方もいらっしゃるかと思います。そこで、今週限定でMattのビデオの代わりとなるTL;DR(要約)バージョンをお届けします!
来週は「エネルギー貯蔵サミット2023」の現地から撮影を再開しますので、ご期待ください。お楽しみに!
すべての詳細をご覧になりたい方は、こちらのフル記事をご覧ください。
見出しだけチェックしたい方へ!
バッテリーエネルギー貯蔵収益に最も影響する市場ニュース
- 今週は需要が低く、40GWを下回る水準で推移しました。風力発電は安定しており、風が弱まった際は連系線が補いました。
- そのため、今週は極端なデイアヘッドスプレッドはありませんでした。最大スプレッドは£69/MWh、平均は£63/MWhでした。
- Dynamic Containment Lowサービスでは、6日間で価格が£5/MWhに届かず、平均は£3.36/MWhと低水準で、前週比40%減でした。
- Dynamic Regulation Highの価格は、2月13日(月)のEFAブロック5を除き、今週すべてのEFAブロックで£0/MWhでした。唯一の価格上昇はTriad回避の可能性が高いです。
- 当社のバッテリーエネルギー貯蔵市場ベンチマークでは、1時間・2時間システムともにFirm Frequency Responseが再びトップとなりました。これはDynamic Regulationサービスの価格下落が要因です。
来週の見通し
- 再び風が強まる予報で、現在の最小余剰電力の予測値は5.4GWと非常に健全です。
その他のニュース
- 世界初として、英国最大の系統連系型バッテリー「Capenhurst」が、商用契約のもとで初めて系統へ無効電力を供給しました。
- 2022年4月、CapenhurstはNational Grid ESOの「パスファインダー」と呼ばれる特別な契約を獲得しました。これはイノベーティブな契約に用いられています。
- これは、従来は発電所のみが提供していた無効電力をバッテリーが供給するという、ネットゼロ運用実現への大きな一歩です。
- 無効電力について詳しく知りたい方は、こちらの解説記事をご覧ください。
今週のチャート
- 最後に、今週のチャートは、1月のバランシング・メカニズムにおけるバッテリーエネルギー貯蔵のディスパッチ回数が大幅に増加したことです。
- 12月と比べて3倍に増加し、2020年10月のDynamic Containment導入以降で過去最高を記録しました。
- これはバランシング・メカニズムの今後に期待が持てる兆しかもしれません。





