オーストラリアとニュージーランドでエネルギー転換が加速する中、再生可能エネルギー事業の開発・資金調達・運営はますます複雑化しています。成功のためには技術力だけでなく、市場リスクの深い理解、地域社会との連携、長期的な資産管理が不可欠です。
本エピソードでは、蓄電池ファイナンスから社会的認知の重要性まで、リスクへの対応や地域社会との関わり方、そしてオーストラリアが従来の石炭・ガス中心の集中型モデルから再エネ中心の発電体制へ移行する中で、なぜ長期的な視点がこれまで以上に重要なのかを掘り下げます。
今回のTransmissionエピソードでは、Aquila Clean Energyのオーストラリア・ニュージーランド担当マネージングディレクター、デニス・フリードマン氏をゲストに迎え、Wendelが対談します。主なトピックは以下の通りです:
- Aquila Clean Energyの蓄電池へのアプローチ:マーチャントリスクへの対応がなぜ重要か、そして債務市場による蓄電池の見方の変化について。
- 蓄電池と風力・太陽光のモデル化の課題:収益において重要なのはボラティリティとスプレッドである理由。
- オーストラリアとニュージーランドの比較:水力発電の優位性やノード価格構造など、異なるエネルギーシステムの比較。
- 社会的認知と誤情報:新規プロジェクトにおける地域社会との関わりが最大の課題となりつつある現状と、開発者が成功するためのポイント。
- 送電網の将来:石炭の代替には発電だけでなく大規模な送電インフラ投資が必要であり、政治が転換のスピードを鈍らせている現状。
エピソードで紹介された内容
デニス氏はクリーンエネルギー協議会(Clean Energy Council)の理事も務めており、同協議会の政策・アドボカシーチームは新たなグリーンコモディティの生産や燃料転換への投資環境の改善に取り組んでいます。CECについて詳しく知りたい方は、公式ウェブサイトをご覧ください。
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ゲストについて
デニス・フリードマン氏は、Aquila Clean Energyのオーストラリア・ニュージーランド担当マネージングディレクターとして、同地域の再エネ・蓄電池プロジェクトの開発、建設、運営を統括しています。エネルギー業界で約20年の経験を持つデニス氏は、市場リスクや地域社会との関わり、クリーンエネルギーインフラ拡大に本当に必要なことを長期的な視点で語ります。
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