02 January 2026

容量不足の危機:PJMの入札が再び上限価格で成立

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容量不足の危機:PJMの入札が再び上限価格で成立

​2025年12月17日、PJMは2027年6月1日〜2028年5月31日供給期間の容量入札結果を発表しました。

価格は連邦エネルギー規制委員会(FERC)が認可した最大値($333/MW-日)で成立し、将来の信頼性要件が利用可能な発電量を上回っていることを示しています。この結果は、PJMがシステムの信頼性を支える新たなリソースにプレミアムを支払う意向を示しています。

これは、2026/2027供給期間の入札に続き、発電と負荷の不均衡が拡大していることを示した2回連続の入札となりました。この入札では、容量認定の更新と価格上限の引き上げにより、4時間システムの収益見込みが17.5%上昇し、バッテリーの収益増加が期待されています。

上限がなければ2027/2028年の入札価格は$530/MW-日で成立

PJMは、供給の提案量と事前に定められた需要曲線が交差する点で容量の成立価格を決定します。この需要曲線は、追加の容量1単位ごとの限界価値を反映しています。供給が信頼性目標を下回ると、成立価格は曲線上を上昇し、規制された上限に達することがあります。

直近2回の容量入札では、価格がこの上限に達しました。また、両入札ともPJM全域で一律価格で成立しており、過去の入札で見られた負荷ゾーンごとの価格差はありませんでした。

価格上限がなければ、2026/27年の入札は18%高い$389/MW-日で成立していたことになります。さらに注目すべきは、2027/28年の入札は上限がなければ59%高い$530/MW-日で成立していた点です。

現在、容量価格はPJMの信頼性ニーズを十分に反映するのではなく、管理的に抑制されています。

認定容量は信頼性要件を6.6GW下回る

PJMの容量入札は、ピーク需要時に信頼性要件を満たすために十分なリソースを確保するために行われます。入札では、予測ピーク負荷と設置予備率(IRM、通常15〜20%)に基づく信頼性基準が設定されます。

今年、PJMは目標IRMを20%に引き上げました。PJMはこの引き上げの主な理由として「冬季負荷の増加によるシステムリスクの増大」を挙げています。また、データセンターによる負荷増加もIRM引き上げと重なっています。

2027/2028年の入札では、信頼性要件が合計152GW(予測ピーク負荷127GW+IRM25GW)と設定されましたが、成立容量はこの要件を6.6GW下回り、IRMはピーク負荷の15%増にとどまりました。

成立したIRMは目標IRMの74%にとどまっていますが、2027/2028年の供給期間においても、発電所の引退延期や追加入札、予測を下回る負荷など、システムの信頼性を支える要因がいくつか存在します。

供給側では、2026/2027年と2027/2028年の入札間で新たに成立したUCAP(非強制容量)はわずか774MWでした。リソース構成は前年と大きく変わらず、ELCC(有効負荷担保能力)の更新によるデマンドレスポンスの微増が見られました。

ELCCの更新でデマンドレスポンスへの容量割当が増加

ピーク負荷時にリソースが確実に稼働できるよう、PJMは各技術にELCCを割り当て、設置容量を入札に出せるUCAPに割り引いています。

例えば、定格容量100MWのコンバインドサイクルガス発電所は、ELCCが74%の場合、UCAPとして74MWしか入札できません。

ELCC値の変化は、PJMがどの技術をより信頼性の高い容量供給源と見なしているか、また今後重視するリソース構成を示しています。

特に、デマンドレスポンスのELCCは前回の入札から今回で69%から92%へと大幅に上昇しました。これは主に、稼働可能時間帯の拡大や冬季性能評価の見直しによるものです。

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