24 July 2025

イベリア:スペインでエネルギー資産を市場化するまでにかかる期間は?

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イベリア:スペインでエネルギー資産を市場化するまでにかかる期間は?

エネルギー開発者は、初期構想から商業運転開始まで3~5年に及ぶプロセスを進んでいます。現在、規制手続きが発電所建設自体よりも多くの時間を要しています。

本分析では、スペインでユーティリティ規模のエネルギー資産を市場に投入する現実を検証し、なぜ同国の再生可能エネルギーの急増が長期化する開発期間を伴っているのか、またそれが投資家・開発者・スペインの2030年エネルギー目標にどのような意味を持つのかを明らかにします。

主なポイント

  • 開発全体の期間は3~5年で、初期申請から商業運転まで規制手続きが全体の60~70%を占めます。
  • 建設期間は通常1~2年で、全体のタイムラインのうち約30%に過ぎません。
  • 環境影響評価が最大のボトルネックで、最大18か月を要します。
  • 地域差が顕著で、エストレマドゥーラ州やアンダルシア州は建設が最も容易ですが、カタルーニャ州は2023年に再生可能エネルギー成長率が2.2%にとどまりました。

開発のタイムライン

建設期間は短縮傾向にあります。イベルドローラは500MWのヌニェス・デ・バルボア太陽光発電所をわずか13か月で建設しました。しかし、全体の開発プロセスは7年(2012~2019年)に及び、主に着工前の長い準備期間が要因でした。

投資最終決定前のマラソン

開発者が最終投資決定(FID)を下す前に、プロジェクトは複雑な規制の迷路を通過しなければなりません。RDL 23/2020は、系統接続・アクセス許可の維持に関する必須の行政マイルストーンを導入し、プロジェクトのタイムラインを大きく変えました。

環境影響評価は投資最終決定前の段階で中心的な役割を果たし、通常12~18か月を要します。プロジェクトは、行政認可に進む前に好意的な環境影響声明を取得しなければならず、これにさらに6~12か月かかります。系統接続許可は不確実性を伴い、送電網か配電網かによって6~24か月と幅があります。

初期のタイムラインは困難を伴い、度重なる改正が行われました:

これらの延長措置は、開発者が規制上の期限を守る上で直面する実務上の課題を浮き彫りにしています。

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