09 August 2024

バッテリー運用:2024年7月に最も収益を上げた最適化戦略とは?

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バッテリー運用:2024年7月に最も収益を上げた最適化戦略とは?

イギリス本土におけるバッテリーエネルギー貯蔵の収益は、7月の平均が£39,000/MW/年となりました。容量市場の収益を除くと、月間では£2,400/MWとなりますが、一部のバッテリーはこれより最大70%多く稼ぎました。本記事では、7月に最も好成績を収めた3つのバッテリーの最適化戦略を紹介します。

毎月の市場アップデートでは、容量市場収益を含めたバッテリー収益を£/MW/年ベースで解説しています。月次のバッテリー運用アップデートでは、容量市場を除いた収益について説明します。容量市場の収益は運用戦略に影響されないためです。

2時間システムでは収益とサイクル数が1時間バッテリーより密接に連動

2時間バッテリーの収益は、7月にサイクル数と強い相関を示しました。7月で最も収益を上げたバッテリーはHawkers Hill(Tesla、20 MW)で、1日あたり1.5回超のサイクルを行った唯一の2時間システムです。平均の1日1回より70%多い、1日あたり1.7回以上のサイクルを実施しました。

この結果、Hawkers Hillは7月に2時間BESS指数を55%上回る収益を達成しました。

Little Raithは2番目に高い収益を上げ、指数を33%上回る£3,600/MWを得ました。平均より28%多くサイクルし、サイクルごとの収益効率はHawkers Hillよりも高くなりました。

1時間バッテリーではサイクル数と収益の相関はやや弱くなります。Capenhurst 4は7月に最も収益を上げた1時間バッテリーで、£3,000/MWを稼ぎ、1時間BESS指数を36%上回りました。平均より26%多い1日1.5回のサイクルを行い、1時間システムの中でサイクルあたりの収益が最も高くなりました。

1時間バッテリーはDynamic Containmentを重視、2時間バッテリーは戦略を多様化

バッテリーの運用戦略は、各市場への電力配分から可視化できます。つまり、利用可能な電力のうち平均してどれだけを各市場に投入したかです。

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