ナショナル・グリッドESOは、2023年6月に提供される最新の月次ファーム・フリークエンシー・レスポンス(FFR)入札結果を公開しました。
主なポイントは?
- ⏳ 月次ファーム・フリークエンシー・レスポンスの終了予定:あと4か月
- 📈 参照価格が16%上昇し、£6.59/MW/時に(2022年9月以来初の値上げ)。今月の全入札の中央値は£9/MW/時でした。
- 🚀 入札量が過去最高を記録し、EFAブロック3、4、6で2GWを超えるボリュームがオークションに参加しました。
ファーム・フリークエンシー・レスポンスのボリューム
先月の入札で過去最低価格を記録したにもかかわらず、今月のオークションにはこれまでで最も多くのボリュームが市場に投入されました。複数のEFAブロックで2GW超の容量が入札されました。

- 6つのEFAブロック全体で平均2,001MWが入札され、サービス史上最高となりました。
- サービスの250MW要件が完全に満たされました。
- 同時に、平均1,751MWもの過去最大規模の入札却下量が発生しました。
6月のファーム・フリークエンシー・レスポンス契約の規模は?
では、実際に落札された契約はどれくらいの規模だったのでしょうか?また、入札規模と比べてどうだったのでしょうか?

- オークション全体の入札中央値は19MWでした。
- 落札された入札の中央値は5.5MWで、入札中央値より71%小さい規模でした。
- EFAブロック1と2で落札された契約の43%は2MW以下の入札でした。
- 今月は24時間契約への割当容量が減少し、109MW(5月は176MW)となりました。
ファーム・フリークエンシー・レスポンスの価格
落札価格はEFAブロックごとにどのように異なったのでしょうか?

- 今月の入札ラウンドの参照価格は£6.59/MW/時で、2023年5月の£5.69/MW/時より16%高くなりました。
- 最高価格の契約はEFAブロック3・4で落札され、Leveliseの1MW入札が£10.90/MW/時で受け入れられました。
- 5月を通じてダイナミック・コンテインメントで高値が続いたため、事業者はファーム・フリークエンシー・レスポンスでも高値を求める動きとなりました。
- 今月の全入札の中央値は£9/MW/時で、先月は£8.44/MW/時でした。
- この高値は、6月の収益に対する事業者の期待を示唆しています。
月ごとの価格上昇、9月以来初
ファーム・フリークエンシー・レスポンスの価格は2022年9月以降下落が続いていましたが、今月のオークションで8か月ぶりに値上がりとなりました。

全入札における価格とボリュームの分布は?

- 今月のオークションには1MWの入札が31件ありました(先月は29件)。
- 今月の1MW契約の入札では、£22/MW/時という最高値が付きました(全入札での最高額)。5月の1MW契約での最高入札価格は£11.14/MW/時でした。
今後の見通しは?
2022年はファーム・フリークエンシー・レスポンスで過去最高の価格となりましたが、現在は2020年・2021年に近い水準に戻っています。

サービスの段階的廃止が進む中、2022年のような高値には戻らない見通しです。しかし、今後数か月で再び価格上昇が見られるのでしょうか?
落札者は?
今回は誰が最も高い価格で落札したのでしょうか?

- DSFはデマンドサイド・フレキシビリティ(需要側柔軟性)を指し、メーター裏の蓄電池も含まれると考えられます。
- Leveliseが最高額契約(£10.90/MW/時)を獲得しました。
- BESS HOLDCOは24MWの24時間契約で£7.50/MW/時という、ここ数か月で最も高い受入容量の一つを獲得しました。




