エナジーストレージサミット・オーストラリア:NEMにおけるBESS投資の新たな現実
オーストラリアのNEM(全国電力市場)におけるバッテリーエネルギー貯蔵(BESS)の導入は、現在急速に進んでいます。2025年には、BESSセクターの商業稼働容量が2GWから5.6GWへと大きく増加し、このペースは2028年まで続くと予想されています。
NEMにおいて、BESSがピーク需要の5%からほぼ40%に移行する中、NEMでBESSに投資を検討している方は何を考慮すべきでしょうか?
本記事は、エナジーストレージサミット・オーストラリアでの最近の基調講演を要約したものです。全スライド資料は記事下部よりご覧いただけます。
NEMにおけるBESS導入は世界をリード
- 2025年末時点で稼働しているBESS容量5.6GWは、ピーク需要の16%に相当します。
- これは、主要な世界のBESS市場であるERCOTやGBに匹敵し、CAISOの次に大きい規模です。
- 今後2年間の容量増加予測に基づき、NEMではこの割合が38%に拡大する見込みであり、これは世界的にも前例のないBESS普及率となります。
すでにシステムに大きな影響を与えています
- BESSによる電力供給は、夕方のピーク時に2.5GWを超えることが一般的となり、ガスや石炭発電を直接代替しています。
- これにより消費者には、ピーク時の電力価格低下とCO2排出量削減という大きなメリットがあります。
- 一方で、バッテリーが放電できる価格が下がることで、収益が圧迫されるという課題も生じています。
ボラティリティ(価格変動)は不安定
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