コンテナ型バッテリー蓄電システムの市場価格はいくらでしょうか?系統接続費用はどの程度かかるのでしょうか?また、蓄電システムの標準的な運用・保守(O&M)費用はどれくらいでしょうか?
これらの数値を見つけるのは簡単ではありません。そこで、Modo Energyはバッテリー業界のコミュニティを対象に調査を行い、この蓄電システム費用ベンチマークを作成しました。
もし蓄電システムの資金調達・所有・開発に携わっている場合、このデータを調達や財務モデルの妥当性確認に活用できます。

このベンチマーク作成のため、Modo Energyはイギリス国内の様々な市場関係者にアンケート調査を実施しました。合計30件の回答が集まり、2024年から2028年にかけて稼働予定のバッテリー蓄電プロジェクト2.8GW分をカバーしています。
調査は匿名で行われたため、個別プロジェクト名は記載していません。代わりに、一般的なコスト動向に焦点を当て、以下のようなデータをまとめました:
- プロジェクト全体のコスト
- コンテナ型BESSのコスト推移
- 系統接続費用
- バランスオブプラント(BOP)費用
- 運用・保守(O&M)費用
- 建設開始から商用運転開始までの期間
その他にも、プロジェクトには様々なコスト要因がありますが、今回の調査は簡略化のため資本的支出(CAPEX)に絞っています。例えば、本調査で対象外となっているコストには以下が含まれます:
- 開発者プレミアムや開発費用 - プロジェクトの魅力度によって£50k/MW~£100k/MWまで幅があります。
- 資金調達・取引コスト - 現在の金利水準では、プロジェクト総コストの約20%に相当します。
1)バッテリー蓄電プロジェクト全体の平均コストは £580k/MW
バッテリープロジェクトの68%は£400k/MW~£700k/MWの範囲に収まっています。
2時間運転のサイトに限定すると、中央値は£650k/MWです。




