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オーストラリア:LTESA第6回入札でNSWロードマップの長時間蓄電目標を達成

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オーストラリア:LTESA第6回入札でNSWロードマップの長時間蓄電目標を達成

政府は本日(2026年5月2日)、長時間エネルギー貯蔵向けのLTESA第6回入札の落札者を発表しました。この回では、1,171MW / 11,980MWhの長時間バッテリー蓄電容量が6つのリチウムイオンプロジェクトに割り当てられ、単一のLTESA入札としては最大規模となりました。これによりニューサウスウェールズ州は、2030年までに2GW、2034年までに28GWhという法定の長時間エネルギー貯蔵(LDES)最低目標を達成しました。

本記事では、契約を獲得したプロジェクトの概要、蓄電目標に対する進捗状況、そして今後のスキームの展望について解説します。

CIS第4回入札のレポートはこちらをご覧ください。

要約

  • LTESA第6回入札で1,171MW/11,980MWhのLDES契約を6つのリチウムイオンバッテリープロジェクトに付与。これによりNSWの電力インフラロードマップの2030年・2034年の最低目標を達成。
  • 全ての落札プロジェクトの蓄電時間は8.7~11.5時間で、最大はNeoen社の330MW/3,500MWh「グレートウェスタンバッテリー」。
  • CISとLTESAの両スキーム合計で、NEM全体に13.8GW/67.6GWhのバッテリー蓄電容量が契約済み。
  • ニューサウスウェールズ州は契約済みBESS容量の大半を保有し、5.5GW/28.2GWhが政府の収益保証付きで支援。

LTESA第6回入札、NSWで12GWhの長時間バッテリー蓄電を確保

2025年5月に開始した第6回入札は、長時間エネルギー貯蔵の支援に特化。8時間以上の蓄電時間を持つ提案を募集し、1GWまたは最低8GWhの新規容量を目標としました。

第6回入札では6件のリチウムイオンバッテリープロジェクトが契約を獲得し、蓄電時間は8.7~11.5時間でした。全LTESA入札を通じ、同スキームは計11件のバッテリープロジェクトと2件の揚水発電プロジェクト(合計2.77GW/30GWh)を確保。これらのプロジェクトは、Eraring火力発電所の閉鎖延期に合わせて2030年までに稼働予定であり、NSW電力インフラロードマップの2030年・2034年の長時間蓄電最低要件を満たします。

第6回入札でも、長時間蓄電入札においてリチウムイオンバッテリー案件の傾向が続きました。本ラウンドで付与された1,171MW/11,980MWhの全容量はバッテリーエネルギー貯蔵によるものです。

LTESA契約はニューサウスウェールズ州限定ですが、同州の政府支援蓄電容量はスキームを超えて拡大しています。LTESAとCISの両入札を通じて契約されたBESS全体13GWのうち、NSWが5.5GWを占め、これはNEM全体の政府支援蓄電容量の42%にあたります。

Edify EnergyとArk Energyが政府契約容量をリード

Edify Energyは全入札・ラウンドを通じて最多のバッテリー蓄電容量を確保し、5件のバッテリー資産で契約を獲得しました。Ark Energyも複数の入札で成功し、第6回では250MWのBowmans Creek BESSなどで契約を得ています。

Neoenは第6回で最大規模となる330MW/3,500MWhのグレートウェスタンバッテリーを獲得。また、西オーストラリア州WEMでは南半球最大のバッテリー(560MW/2,240MWh Collie BESS)も運営しています。

今回初めてLTESA契約を獲得した開発事業者には、BW ESS Australia、FRV Services Australia、Bridge Energyなどが含まれます。全体的に、運用実績がある開発事業者ほど競争力が高く、プロジェクト評価で納入能力が重視されています。

2026年に複数の入札を予定

次回のLTESA入札(調整力確保のため)は2025年10月に開始されました。シドニー~ニューカッスル~ウロンゴン地域のピーク需要時の信頼性強化を目的に、500MWの調整力発電を募集。結果発表は2026年5月末を予定しています。

さらに、複数のCIS入札が2026年にNEMおよびWEM向けに予定されています:

  • 第5回入札(WEM発電):目標1.6GW、2026年3~4月予定。
  • 第6回入札(WEM調整力):目標2.4GWh、2026年3~4月予定。
  • 第7回入札(NEM発電):目標5GW、2026年5月予定。
  • 第8回入札(NEM調整力):目標16GWh(4時間蓄電4GW相当)、2026年6月予定。

全ての今後のCIS入札は単一ステージ方式で実施予定です。詳細な入札仕様や応募要件は今後発表されます。