NEM BESS展望 2026年7月:大規模蓄電池へのマーチャント投資の可能性
Modo Energyの2026年7月予測は、全国電力市場(NEM)におけるユーティリティ規模および家庭用蓄電池の継続的な導入を反映しています。蓄電容量が増加する中で、スプレッドは圧縮を続けており、蓄電池の収益構造が変化し、マーチャントリスクを負うプロジェクトへの投資魅力がやや低下しています。
開発者は、市場環境に合わせた最適化によって投資価値を高めることが可能です。長時間運転、最適なサイト選定、高価格イベントの捕捉、グリッドフォーミング機能の導入、マーチャントリスクを低減する契約戦略などが展望を支えます。
4月時点の投資ケースはこちらからご覧いただけます。
エグゼクティブサマリー
- 4時間蓄電池のIRR(9.4%)は2時間蓄電池(5.5%)より4ポイント高い。4時間BESSは44%多い初期投資で収益はほぼ2倍。
- 蓄電池の導入拡大が2030年代を通じてスプレッド圧縮を促進。家庭用・大規模蓄電池が裁定機会を減らし、2040年以降はスプレッドが緩和。
- ビクトリア州と南オーストラリア州が2029年運用開始の蓄電池に最も有利な投資環境。高いキャプチャープライスは、直近のスプレッドの強さ、再エネ主導の価格変動性、蓄電池普及率の低さを反映。
- 追加サイクルによる価値はスプレッド圧縮に伴い減少。1日1回以上のサイクルは2033年まで価値を生むが、それ以降は劣化抑制を優先。
- 州内での設置場所によりリターンが最大3.7ポイント変動。Modo Energyの新たなノーダル予測機能が最適なサイト選定に貢献。
主要なモデリング前提
以下の前提が本レポート内のすべてのIRR計算の基礎となっています。詳細な手法は2026年7月リリースノートに記載しています。
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